アリスのトートバッグのできるまで

こんにちは、Atelier Aliceオーナー、イラストレーターの歓崎花鈴です。

先日、やっとショップのほうに、アリスのトートバッグを追加しました!

アリストートバッグ

お仕事が忙しく、なかなか撮影ができませんでした。

夏がくるので、ブルーのストールと合わせたら涼しげに^^

じつはこの絵が一番はじめに描いたアリスの絵です。

一年と少し前、5月のデザインフェスタにむけて制作しました。
今日は振り返りまして、このトートバッグができるまでの過程をご紹介したいと思います。

まずはサムネイルで構図を考えました。

alice_tenzikeikaku

これは額装のマットのところに柄をいれたいな、と思って描いていました。

子ども部屋にかざりたい華やかな感じ。

まだ実現していませんが、やってみたいです。

 

さてこの左上の案でいこうということになり、

実寸のラフを描いてみます。

img002

すごい汚いラフですが、この表情は気に入りました。

にこやかでないですが、周りに流されずいろいろ考えているアリス。

このときはまだ、衣装デザインをいただいていないので、お洋服は

自分で適当に描いています。

 

alice_bunko_h

もうすこしきれいに描いたもの。

この時点で衣装デザインを反映しています。

(お友達の、ドールのお洋服のデザイナーさんに考えていただきました)

「顔は別紙」とありますね。これは先に描いたラフのほうが表情がよかったので、

そちらで清書することに。

アリスイラスト

完成したのがこちらです。

まるでお料理番組みたいに出来上がりがさっとでてきますけど(笑)

清書するのがとても大変だったのを思い出します。

背景のキャラクターやモチーフが、なかなかに細かいんですよね。

でも苦労した甲斐あって、とても評判のよい絵となりました。

 

が、トートバッグにするにあたって、この線の細かさでまた苦労することに。

シルクスクリーンに向かない絵柄かもしれないので、

印刷していただく方に事前に相談し、なんと3度も刷りなおしていただきました。

一度は先方様の手違いでサイズが違っていて。
二度目は、サイズはよかったのですが、

線画太くなり・・・とくにチェシャ猫の毛並が濃くなって、アリスが目立たなくなりました。

インクがゆるいものに変えたばかりということでしたので、そうなってしまったみたいです。

そこで三度目は、イラストの線を細くなおし、再版でお願いしました。

手刷りなので一枚ずつ加減しながら刷っていただいています。

なので、微妙に一枚ずつ刷り加減が違うんですよね。

大量生産物とちがうところです。

DSC_0181

 

三度目の正直、これでやっと完成!

キャンバス生地の表面はでこぼこしているので、こんなにきれいに線がでているのは

本当に丁寧に刷っていただいているんだと思います。
毛並みなどはかすれたほうが、毛のような質感になっていいのですが、

職人さんはすべての線をきれいに出すことを目指してしまうんですね。

その辺の感覚の違いを埋めていく作業だったようです。

(普通ここまで個人作家につきあって刷っていただけないと思うので、本当に感謝です)

 

そんなわけで、秋のデザインフェスタに間に合わず、今頃のリリースとなってしまいました。

おかげで思いいれ深いバッグとなりました。

 

DSC_0172

チェシャの新色、ライトブルーのトートバッグとあわせて、涼しげな夏向き商品となりました。

どうぞよろしくお願いします。

チェシャはコンパクトサイズ、アリスは大きめで図書館バックみたいに何でも入ります。

本体:約360×370 マチ:110mm
持ち手:約25×500mm
素材:コットン 12オンス

 

この写真に一緒に写っている「ミニ額」も近々追加予定です。

ショップはこちらからどうぞ。

https://www.atelieralice.jp/product/

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^